12月
2023年12月27日-31日 麋角解(さわしかとのおつる)
2023年12月27日から31日は冬‐冬至‐次候・第六十五候「麋角解(さわしかとのおつる)」です。
「麋(さわしか)」の「角(つの)」が「解(とける、ばらばらになる)」、つまり鹿が角を落とす頃を表わしてます。
「さわしか」とは中国の「麋鹿(ミール―)」のことのようです。(参考:麋角解 さわしかつのおつる|二十四節気と七十二候|暦生活 (543life.com); Milu deer enjoy life in the wild in Hubei – CGTN)
もちろんこの辺では見かけるはずがありません。代わりに鹿の足跡によく似た足跡を見つけました。蹄っぽいのが二つ並んで見えます。
実はイノシシです。ついでにタヌキ、アオサギ?人間(シューズ)の足跡も。何やら賑やかな様子ですね^^
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2023年12月22日-26日 乃東生(なつかれくさしょうず)
2023年12月22日から26日は冬‐冬至‐初候・第六十四候「乃東生:なつかれくさしょうず」です。
12月22日は冬至です。一年間で太陽が出ている時間が最も短い日のことです。こんな時期に芽を出すと言われている植物があります。「乃東(なつかれくさ)」です。
これと正反対の時期、夏至に枯れると言われている植物があります。第二十八候(6月21日(夏至)‐6日)は「乃東枯:なつくさかれる」でした。
6月に見つけた場所に出かけてきました。うーん、どこに乃東がいるのかわかりません・・・・
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2023年12月17日-21日 鱖魚群(さけのうおむらがる)
2023年12月17日から21日は冬‐大雪‐末候・第六十三候「鱖魚群:さけのうおむらがる」です。
鱖は鮭のことです。川で生まれ海へ下り育った鮭が、産卵のため再び元の川へ戻ってくる様子を表わしています。
信州のお隣、新潟県村上市の三面川(みおとめがわ)が有名ですね。村上市観光協会のHPによると「居繰網漁(いぐりあみりょう」が10月21日から11月30日に行われました。遡上はまだ続いているようです。
犀川で釣り人を見かけました。その方のお話では、地元の漁業組合がニジマスを放流していて、放流後はやはり海へ下るそうです。途中で堰やダムなどがあって海までたどり着けなくなり、そこで大きくなって戻ってくるのがこの時期。それを狙っている!とのこと。
二か月前です(遡上したての頃でしょうか)。大きな虹マスを釣り上げている人がいました。
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2023年12月12日-16日 熊蟄穴(くまあなにこもる)
2023年12月12日から16日は冬‐大雪‐次候・第六十二候「熊蟄穴(くまあなにこもる)です。熊の冬眠の時期が来た、という意味です。
熊が市街地に下りてきて柿を食べていた、など熊の目撃情報が例年になく多いようです。12月に入ってからはさすがに聞かなくなってきたと思っていたのですが、つい先日(7日)八王子で熊らしきものが目撃されたそうです。
ドングリなどの木の実が少なくなっているのか、人里に下りると食べ物があることを覚えてしまったのか。
通常は11月頃から冬眠に入るらしいのですが、例年にない温かさに冬眠時期が遅れているのでしょうか…
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2023年12月7日-11日 閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)
2023年12月7日から11日は冬‐大雪‐初候・第六十一候「閉塞成冬:そらさむくふゆとなる)」です。
二十四節気は大雪(たいせつ)に入りました。空がどんよりとした雪雲で塞(ふさ)がってしまい冬到来という意味です。
意外に思われるかもしれませんが、長野市でも平野部に限って言えば、雪はほとんど降りません。夜に降っても日中にはほとんど消えてしまいます。どんよりと低く立ち込めた鉛色の雲に覆われて、という空も少ないです。寒さは厳しいのですが、乾燥した青空が広がるというイメージです。北アルプスが日本海からの風雪を防いでくれています。
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2023年12月07日 新・信州七十二候 菜洗盛(おなあらいさかり)
お菜(野沢菜)の季節です。
今年は秋過ぎても温かかったので収穫はもう少し後かなと思っていました。何回か霜にあたって柔らかくなってから収穫したほうが美味しくなるらしいです。
とは言ってもさすがは野沢菜!浅漬け超うまい!!パリパリというよりもパキッパキッの食感がたまらなくいいですね。
これがないと北信の冬は越せません!!!
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2023年12月2日-6日 橘始黄(たちばなはじめてきばむ)
2023年12月2日から6日は冬‐小雪‐末候・第六十候「橘始黄:たちばなはじめてきばむ」です。
橘は日本固有の柑橘類の一種です。柑橘類は温かい地方のものというイメージですよね。北信地方では育たないんじゃないかと思っていました。
植木鉢でレモンの木とキンカンを育てているお宅を見つけました。レモンはサイパンとマイヤーレモンの2種類です。
ちょっと調べてみました。サイパンレモンは八丈島や小笠原島の特産品、マイヤーレモンの主要な産地はニュージーランドですが、国内では三重県・和歌山県・静岡県などで生産されているようです。キンカンも北関東以南が栽培適地とありました。
園芸ショップではゆずの苗木を売ってました。なぜかバナナを植えているお寺さん(長野市松代町)を発見しました(柑橘系ではありませんが温かい場所のものということで)。
レモンもキンカンもいい色になってきました。バナナは食べられるようになるのでしょうか。とっても気になります。
北信の冬、みんな頑張れ!
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11月
2023年11月27日-12月1日 朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)
2023年11月27日から12月1日は冬‐小雪‐次候・第五十九候「朔風払葉:きたかぜこのはをはらう)」です。
東京では13日に木枯らし1号が観測されたそうです。長野気象台からの報告はどうだったのでしょう?
とは言え、庭の花水木(はなみずき)の葉は飛ばされてしまいました。実もなくなりました。ちょっと前まではオナガが毎朝食べに来てました。
野菜の収穫もほぼ終わりに近づき、これからは冬用の蓄え作業です。ニンジンや青首大根などの小物根菜は土の中に埋めて保存します。白菜を新聞紙で包んでベランダに置いておくだけで2か月以上も大丈夫なんですよ。
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2023年11月22日-26日 虹蔵不見(にじかくれてみえず)
2023年11月22日から26日は冬‐小雪‐初候・第五十八候「虹蔵不見:にじかくれてみえず」です。雲が立ち込めて日差しも弱くなるこの時期では虹を見ることができない、という意味です。
何と!曇り空を背景に初冬の虹が出ました。ちょっと薄くて短い間でしたけど、期待してなかっただけに💛
虹は太陽の光が水滴で屈折して出来る現象です。冬に向かうにつれてますます乾燥して水滴が少なくなります。きっとこれが今年最後の虹でしょうね。
この辺(長野市南部)でも初雪がありました(18日)。
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2023年11月18日-21日 金盞香(きんせんかさく)
2023年11月18日から21日は冬‐立冬‐末候・第五十七候「金盞香:きんせんかさく」です。
ここの「きんせんか」とは水仙のことです。
水仙の群落地として福井県の越前海岸などが有名ですが、それでも12月~1月頃が開花シーズンのようです。関東以西の比較的暖かい海岸で群生したのが見られるとの説明がありました。やはりこの時期の北信地方(しかも海なし^^)で見かけるのは無理ですね。
この時期の花を探して歩き回りました。見つけたスプレー菊(たぶん)はみごとに満開でした。白と黄のバランスが水仙のようです、は言い過ぎかなあ。
ちょっと調べて見たら、金盞「花」という種類の花のあることが分かりました。キク科です。 水仙の場合には「花」ではなくて「香」です。書いた人センスいいですね。
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2023年11月13日-17日 地始凍(ちはじめてこおる)
2023年11月13日から17日は、冬-立冬-次候・第五十六候「地始凍:ちはじめてこおる」です。
今朝は今年一番の冷え込みです。畑には初霜が降りて、植えたばかりの玉葱の苗も凍えてます。まさに暦通り!長野市のシンボル「飯縄山」も白くなりました。初?雪というよりも木々が凍ったように見えます。
TVや広告では冬用タイヤや暖房機のコマーシャルや宣伝が真っ盛り。灯油販売の車も巡回し始めました(長野らしい)。こたつを出した?などの話も聞こえてきます。
こたつと言えば、気象庁では1963年まで生活季節観測をやっていました。その中に、こたつを使い始めたかどうか、が冬生活開始の一つの指標になっていたようです。とっても面白いですね。生活様式が変わると生活季節の指標も変わっていくのでしょう。
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2023年11月8日-12日 山茶始開(つばきはじめてひらく)
2023年11月8日から12日は、冬-立冬-初候・第五十五候「山茶始開:つばきはじめてひらく」です。
七十二候では立冬の初候です。今朝9日6時の気温は7℃でした。体が慣れてきたせいもあってあまり寒く感じません???
いつもの散歩コース、山茶花(さざんか)が満開です。七十二候の山茶は「つばき」と読ませていますが、この辺のこの時期の山茶は「さざんか」ではないかと思います。
調べてみたらどちらも同じ科・種ですが、その簡単は見分け方は花の散り方だそうです。山茶花は花びらがばらばらに落ちるそうです。
ここ何日か散歩コースを変えていました。いつもの散歩コースに戻って久しぶりに見た山茶花は満開、地面も花びらでいっぱい。
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2023年11月6日-7日 新・信州七十二候 新蕎麦食(しんそばしょくす)
いよいよ新そばの季節がやってきました。長野市内の蕎麦屋の店先には、「新そば打ち始めました」、「新そば始めました」の張り紙が目に付くようになりました。「新蕎麦」とだけ書いたのもありです。
11月1日にはそば処で有名な戸隠で「戸隠そば献納祭」が開かれ、お祓いを受けたそば粉は「献納そば」として周辺のそば屋や宿泊施設にて数量限定で提供されたそうです。
ちなみに、10月初日、東京世田谷のそばや屋には既に新そばのお品書き。北海道産とのこと。
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2023年11月3日-7日 楓蔦黄(もみじつたきばむ)
2023年11月3日から7日は、秋-霜降-末候・第五十四候「楓蔦黄:もみじつたきばむ」、楓(かえで)や蔦(つた)が色づく頃です。
10月になっても暑い日が続いて今年の紅葉はどうなるんだろうと、いろいろ話題になっていましたが、いまや長野市周辺の里山は紅葉まっただなかです。赤黄茶・緑とまさに色とりどりの風景で山装う(やまよそおう)です。
楓の大部分は「赤く」色づきます。七十二候では「黄」しかも「もみじ」と読ませていますが不思議ですね。
実は植物分類学上「かえで」も「もみじ」も同じ属・科で明確に区別されてはいないそうです。また春木煥光という「七十二候鳥獣虫魚草木略解」の著者によると、七十二候の楓は私達が想像するいわゆる楓と違うもので、黄色に色づくのだそうです。(楓=カエデなのに「黄」葉とはこれいかに?七十二候「楓蔦黄(もみじつたきばむ)」(季節・暮らしの話題 2018年11月02日) – 日本気象協会 tenki.jp
まあ楽しめればどちらでもいいか^^
今日3日の長野市の天気は快晴、気温も24.2度(最低7.8)まで上がりました。20018年から2022年の過去5年間の平均と比べると、最高気温は約7℃、最低気温は約2℃それぞれ高いです。紅葉狩りにはちょっと暑い(温かい)くらいです。ちなみに1日の最高/最低は21.2/7.9℃、2日は21.8/6.7℃でした。
今後どうなっていくのか気になります。植物ははそう「やわ」じゃないぞ!と思いたいですね。
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10月
2023/10/29 霎時施(こさめときどきふる)
2023年10月29日‐11月2日頃は秋-霜降-次候・第五十三候「霎時施:こさめときどきふる」です。
霎は「こさめ」と読みます。ぱらぱらと降ってはすぐ止んでしまうこの時期の時雨(しぐれ)のことです。時雨は、北西の季節風が山地に突き当たり上昇するときに、冷えて雲を生じることによって雨を降らせるため、京都や「長野」、岐阜や福島のような山に囲まれた地形の所に多いそうです。(参照:暮らしのほとり舎 ブログ (kurashi-no-hotorisya.jp))
七十二候(二十四節気)では2月下旬頃の「雨水」や4月下旬頃の「穀雨」などの雨に関する記述がでてきます。雨から植物や農作業に関する話題にもつながっていくようです
ここ一週間雨が降っていません。これから一週間の天気予報でも期待できません。そろそろ家庭菜園の秋野菜に水をあげないと、と気になっています。が、空を見上げたら西の空は真っ黒な雲が広がっていました。雲レーダーサイトを見ても午後3時に雨ですよ、の予想。
結局夕方まで降ってません!明日こそは水をあげに行かないと。
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2023/10/19 霜始降(しもはじめてふる)
2023年10月24日‐10月28日頃は秋‐霜降‐初候・第五十二候「霜始降:しもはじめてふる)」です。
朝はだいぶ冷えますがさすがに霜はまだ早いですね。その代わりこの時期には川霧の発生が多くなります。
旧暦で永禄4年9月10日に川中島の戦いがありました。現代の暦で1561年月21日頃です。
案内板によると。妻女山(長野市松代町岩野)に陣を置いた上杉謙信は、武田信玄の陣である海津城(長野市松代町松代)から立ち上る炊飯の煙を戦の準備と察し、9日の夜半に妻女山を下り深い霧に隠れながらひそかに雨宮の渡し(千曲市雨宮)を超えて千曲川を渡り、10日の夜明け前に川中島八幡原(長野市小島田町)に布陣しました。10日の朝、武田軍が霧の中を八幡原に押し寄せます。やがて霧が晴れて目の前に現れたのは….
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2023/10/19 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)
2023年10月19日‐23日頃は秋‐寒露‐末候・第五十一候「蟋蟀在戸:きりぎりすとにあり」です。
蟋蟀には”きりぎりす”と”こおろぎ”の両方の読み方があります。昔は秋に鳴く虫を総称して”きりぎりす”と呼んだそうです。”こおろぎ”も”もきりぎりす”と呼ばれていたんですね。
寒露の末候ともなると夜明前はだいぶ冷えこんできます。長野市の最低気温が一桁になる日が多くなりました。蟋蟀(きりぎりすもこおろぎも)温かい居場所を探して戸口の近くまでやってきたのかな。
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2023/10/13 菊花開(きくのはなひらく)
2023年10月13日‐18日頃は秋‐寒露‐次候・第五十候「菊花開:きくのはなひらく」です。
日曜菜園の食用菊、あとちょっとで咲きそうです。「松風」という品種です。さっと湯通しして酢醤油やマヨネーズなどで食べます。シャキシャキと歯ごたえが良くさわやかな味がします。
月末には信州のあちらこちらで菊の品評会や菊祭りが始まります。北信地域では第36回信州須坂大菊花展、第103回善光寺菊花展覧会などが予定されています。
花より団子派としては食用菊かなあ^^
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2023/10/08 鴻雁来(こうがんきたる)
2023年10月8日‐12日頃は秋‐寒露‐初候・第四十九候「鴻雁来:こうがんきたる」です。
鴻も雁もカモ科の鳥で渡りをする冬鳥です。夏にシベリアなどで子育てをした後、寒くなると温かい日本に来て冬を過ごし、春先にはまた北方へ帰っていきます。
雁が飛来し始める寒露の頃となりました、のはずですが・・・七十二候が作られた年代や地域が違うので、今の長野市の状況とは差異があるのはしょうがないですね。今夏の異常な暑さは飛来時期を遅らせるのでしょうか?
近くの犀川にはマガモやコガモが集まってきます。長野市の気温はここにきて急激に下がってきました。10月6日には北アルプスの山に初冠雪がありました。
迎えの準備はできてるよ!
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2023/10/03 水始枯(みずはじめてかるる)
2023年10月3日‐10月7日頃は秋‐秋分‐末候・第四十八候「水始枯:みずはじめてかるる」です。稲穂が色づき収穫の時期を迎え、稲刈りがしやすいように田んぼから水を抜き土を乾かす落水(おとしみず)を行う頃です。
バインダーやコンバインで稲刈りを行うには土をしっかりと乾かさないといけません。この辺では9月中旬過ぎ頃から落水が行われ、既に殆どの田んぼで稲刈りが終わっています。
機械作業がそう一般的でなかった一昔前は、小中学校には中間休みといって、実際には稲刈りの手伝いをする休暇があったそうです。
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9月
2023/09/28 蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)
2023年9月28日‐10月2日頃は秋‐秋分‐次候・第四十七候「蟄虫坏戸:むしかくれてとをふさぐ」です。虫が穴に入り冬支度の準備をするという意味です。虫が土の中から出てきたのは3月中旬の啓蟄‐初候・第七候「蟄虫啓戸:すごもりむしとをひらく」でした。
長野市はここにきてようやく残暑から抜けてきました。先週後半から最高25度~最低15℃付近を前後しています。巣ごもりはちょっと早すぎますね。
ちなみに明日29日は中秋の名月です。月明りの下で聞く虫の音いいですね。もうちょっと秋の音を楽しませてください。
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2023/09/23 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)
2023年9月23日‐27日頃は秋‐秋分‐初候・第四十六候「雷乃収声:かみなりすなわちこえをおさむ」です。季節はまた一つ進んで秋分です。七十二候では夏の雷がおさまる頃と告げています。
ここ数日間の秋雨前線のせいで、秋らしいすっきりした空が見られません。今朝、ほんのちょっとだけ晴れ間があったので覗いてみました。雨雲の上の方に刷毛ではいたような雲が見えます。水蒸気の多い夏には見えにくい秋の雲を代表する高層雲です。
秋の雲には鰯(いわし)雲、鯖(さば)雲など、おいしそうな名前のものが多いですね。羊(ひつじ)雲もありますよ。また秋分の末候は「水始涸(みずはじめてかるる)」で稲の収穫時期を迎えます。
高く澄み切った秋空に新米と焼魚(肉)、デザートには北信地方のブドウ(今が真っ盛り)。
「実りの秋・食欲の秋」がやってきました^^
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2023/09/18 玄鳥去(つばめさる)
2023年9月18日‐22日頃は秋‐白露‐末候・第四十五候「玄鳥去:つばめさる」です。
ツバメを今年初めて見つけたのは3月末でした。巣立ったのが7月中旬過ぎです。巣立った後どこにいるのでしょうか?
実は、河川敷のヨシ原などに幼鳥や親鳥たちが集まってきて、大集団の「ねぐら」を作って過ごすのだそうです。北信地域周辺では、小布施町や篠ノ井の千曲川河川敷でねぐらが確認されています。
最近見かけません。日本が冬の間、フィリピンなどの温かい東南アジアの国で過ごすため「渡り」を行います。越冬地へ向け旅立ってしまったのでしょうか。無事に着きましたか?
長野市はまだまだ真夏日が続いています。今年は異常ですが、もうちょっと居いても良かったですね^^
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2023/09/13 鶺鴒鳴(せきれいなく)
2023年9月13日‐17日頃は秋‐白露‐次候・第四十四候「鶺鴒鳴:せきれいなく」です。
「鶺鴒(せきれい)」は、(もちろんですが)この時期だけに鳴くわけではありません。この時期だけに見られるの特別な鳥、という訳でもありません。一年中見かけます。
でもその高く鋭い鳴き声はこの時期の空に良くあっているような気がします。
犀川(長野市)の河川敷で良く見かけます。川石伝いに飛び跳ねたり、水の上すれすれに飛び回る姿を見ることができます。
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2023/09/08 草露白(くさのつゆしろし)
2023年9月8日‐9月12日頃は秋‐白露‐初候・第四十三候「草露白:くさのつゆしろし」です。二十四節気では秋が一つ進んで「白露(はくろ)」になりました。草の葉に降りた朝露が白く輝いて光って見える頃、です。
ちょっと早めに起きて散歩してきました。いつもと同じコースですが、シューズがしっかりと濡れてしまいました。空気中の水蒸気が、冷えた草木に触れて水滴となったものが露です。まさに「草露白」散歩です。
「白露」いかにも涼しそうですが、残暑疲れが抜けきれない人も多いと思います。
明日9月9日は五雑節の一つ「重陽(菊)の節句」です。菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わして邪気を払い長寿を願うのだそうです。菊酒で暑気払いでもいかがでしょうか?
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2023/09/03 禾乃登(こくものすなわちみのる)
2023年9月3日‐9月7日頃は秋‐処暑‐末候・第四十二候「禾乃登:こくものすなわちみのる」です。「禾(イネ・ノギ)」はイネや粟などの穀物の総称です。穀物の実る時期となりました。
稲穂がお辞儀し始めました。豊作が期待されます。
一方で、今年の記録的な暑さは稲の生育に影響を与えているようです。長野市の猛暑日(最高気温35度以上)は計23日(9月1日時点)で、1994年に記録した最多日数を更新しました。それに9月は台風など、風の強い日が多くなります。
稲刈りまであと1か月足らず。何とか頑張っておいしいお米になってね!
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8月
2023/08/28 天地始粛(てんちはじめてさむし)
2023年8月28日‐9月2日頃は秋‐処暑‐次候・第四十一候「天地始粛:てんちはじめてさむし)」です。「処暑」は暑さがおさまるという意味です。旧暦では夏から秋への変わり目の時期を迎えました。
いつの間にか日の入りが早くなりましたね。夕方8時頃まで薄ぼんやりと明るかったのが、この頃は6時を過ぎると暗さを感じます。虫の音も良く聞こえるようになりました。
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2023/08/24 綿柎開 (わたのはなしべひらく)
2023年8月23日‐8月27日頃は秋‐処暑‐初候・第四十候「綿柎開:わたのはなしべひらく」です。綿をつつむ「柎(はなしべ)」がはじけて綿が現れる頃です。「柎」とは花の「萼(がく)」のことです。
化学繊維のものが多い昨今、綿と言われても?と思う人が多いかもしれません。コットンの方がピンときますね。
長野市史(第3巻 歴史編 近世一、第二節 善光寺木綿と山中麻)によると、北信地方の善光寺平で作られる綿は「善光寺木綿」と呼ばれ特産品になってたようです。
綿の収穫時期は、花が咲いてから40‐45日後、朔果(さくか)が割れて中の繊維質が出て来た時です。北信地方では9月末から10月初旬頃、二十四節気の「秋分」に入ります。
追記 2023/09/21 綿になりました💛
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2023/08/18 蒙霧升降(ふかきりまとう)
2023年8月18日‐8月22日頃は秋‐立秋‐末候・第三十九候「蒙霧升降 :ふかきりまとう」です。「蒙霧(もうむ)」は、もうもうとたちこめる霧のことで、あたりに濃い霧が立ち込める時期を表しています。
霧とは、大気中の水分が飽和状態に達し、水蒸気が細かな水滴となって地表や水面の上に浮かんでいる状態のことです。
昨日の夕方と夜中には、雷を伴った激しい雨が降りました。湿気が多いところに明け方の涼しさが、「霧(というか靄)升降」をもたらしたのでしょう。
朝、霧の濃い日は晴れになるという諺があります。今日の長野市の予想最高気温は36℃とのこと。さてどうなりますか。お盆も過ぎて少しは涼しくなってほしいところですね。
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2023/08/14 寒蝉鳴(ひぐらしなく)
2023年8月13日‐8月17日頃は秋‐立秋‐次候・第三十八候「寒蝉鳴 :ひぐらしなく」です。
ひぐらしは夏ゼミですが、「晩蝉」とか「秋蝉」と書かれることもあるように、秋の季語です。ツクツクボウシ(法師蝉)も立秋ごろに良く鳴きます。夕暮れが少しずつ早くなっていくこの頃に聞くと、なんとなく夏も終わりなんだなあと思ってしまいますね。
蝉は一生の大半を土の中で過ごし、地上に出てきてから長くても一か月程度しか生きられないそうです。
信濃国柏原村(現在の長野県上水内郡信濃町柏原)出身の小林一茶は、木から落ちて転げて仰向けになっても鳴きやまない姿を
「仰のけに 落て鳴けり 秋の蝉」
と詠みました。
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2023/08/08 涼風至(すずかぜいたる)
2023年8月8日‐8月12日頃は秋‐立秋‐初候・第三十七候「涼風至(すずかぜいたる)」です。暦の上では立秋に入って涼しい風が立ち始める頃とされています。
北信地方の日中はまだ暑い日が続いていますが、朝夕はだいぶ過ごしやすくなってきました。
この時期に旬を迎える果物があります。桃です。この地域では「川中島白桃(カワナジマハクトウ)」という品種の桃の栽培が盛んです。名前の通り、川中島地区(長野市)で誕生した桃です。
この地方ではお盆のお供えには桃、ワッサー、スイカなど、近所の畑で採れた果物が並びます。
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2023/08/02 大雨時行(たいうときどきふる)
2023年8月2日‐8月7日頃は夏‐大暑‐末候・第三十六候「大雨時行 :たいうときどきふる」です。夏の積乱雲が突然の大雨を降らします。
昨日は久しぶりに本格的な雨が降りました。大暑のこの時期、晴れの日が続きすぎると畑がひび割れてしまいます。農作物にとっては恵みの雨でした。
ところが、稲作では中干し(なかぼし)といって、この時期に田んぼから水を抜く期間があります。中干しは、田植えから40日ほどたった後に2週間程行います。稲体がしっかりするなどの効果があるそうです。
このあたりでは6月中旬頃までには田植えが終わっていたので、7月末からこの時期頃までが、中干し期間です。台風シーズンに備えます。
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7月
2023/07/29 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)
2023年7月28日‐8月1日頃は夏‐大暑‐次候・第三十五候「土潤溽暑 :つちうるおうてむしあつし」です。大暑の真ん中です。暑さや蒸し暑さもピークを迎えました。
涼を求めて「瓜割清水」にやってきました。善光寺から西に約1.5kmの場所です。旧鬼無里道戸隠参道が盛んに使われていた頃、旅人や近在の飲み水として大切に使われていました。この清水につけておいた瓜が割れるくらい冷たかったそうです。
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2023/07/24 桐始花結(きりはじめてはなをむすぶ)
いよいよ24節気で最も暑い季節「大暑」に入りました。
2023年7月23日‐27日頃は夏‐大暑‐初候・第三十四候「桐始結花 :きりはじめてはなをむすぶ」です。
桐は夏の土用ごろには翌年に咲く花のつぼみをつけるため、「結花」とは「むすばれた花」、つまり「つぼみ」を表しているのだそうです(https://tenki.jp/suppl/kous4/2017/07/26/24591.html)。
北信地方の最北端にある長野県下水内郡栄村は北越桐の産地です。栄村の桐下駄は昭和58年(1983年)に長野県の伝統工芸品に指定されました。また栄村のお隣(つまり北信地方の親戚^^)新潟県中魚沼郡津南村は国内の主要な桐産地の一つ(津南桐)です。
どちらも日本有数の豪雪地帯です。桐は、深い雪の中でその美しい木目を育むのでしょう。
追記 2023/09/10「 桐始結花」 いつのまにか花蕾(結花)ができてました
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2023/07/19 鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)
2023年7月18日‐22日頃は夏‐小暑‐末候・第三十三候「鷹乃学習 :たかすなわちがくしゅうす」です。鷹の幼鳥が飛ぶ練習を始めます。
この辺では、鷹はめったに見ないですが、鳶(トビまたはトンビ)はよく見かけます。
今年生まれた子供たちが、飛び方、泳ぎ方、餌の取り方など生きる術を身に着け、巣立ちを迎えます。カエルは、鷹や燕の餌にならないよう逃げる方法も教わるのでしょうか。
追記 2023/07/25 巣立ちました。
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2023/07/13 蓮始開(はすはじめてひらく)
2023年7月12日‐17日頃は夏‐小暑‐次候・第三十二候「蓮始開 :はすはじめてひらく)」です。蓮の花が咲くころとなりました。
善光寺大勧進境内の入り口には蓮の花が咲く亀の池があります。今年も優雅な蓮の花が咲きました。大賀蓮(オオガハス)です。古代蓮とも呼ばれています。
説明板には「大賀一郎博士により発見された。二千年前の蓮の種子を発芽させ見事開花させたものであります。」とありました。
千四百年の歴史を持つ善光寺で二千年前の蓮の花が咲いています。
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2023/07/07 温風至(あつかぜいたる)
2023年7月7日-11日頃は、夏‐小暑-初候・第三十一候「温風至:あつかぜいたる」です。 温かく感じられる程度の爽かやかな南風が吹いてくる時期という意味です。
旧暦が使われていた時代のこの時期の江戸の風は南風。では信濃(現長野県)の風向は?気になってアメダス気象データ気象庁|過去の気象データ・ダウンロード (jma.go.jp)を比較してみました。2018年から2022年までの7月のデータです。長野市(旧信濃)では圧倒的に西南西の風、東京千代田区(旧江戸)では南または南南東の風でした。
「温風」は酷暑に吹くような暑い風とは違うらしいのですが、今日の長野市の最高気温は35.7 ℃だったんですよ^^;
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2023/07/03 半夏生(はんげしょうず)
2023年7月2日-6日頃は、夏‐夏至-末候・第三十候「半夏生:はんげしょうず」です。半夏(ハンゲ)とは烏柄杓(カラスビシャク)の別名です。
烏柄杓は、かつては農作業など身近に接していた植物の一つで、昔からこの「半夏生」の時期までに田植えを終わらせるという、農耕の一つの目安となっていましたが、この辺では、見つかりませんでした。ちなみに、田植えは6月中頃(芒種-次候・第二十六候)には既に終わっています。
半夏生の時期には「物忌み」で休む、あるいは特定の食べ物を食するという風習が日本各地にあります。
長野県上水内郡小川村法地には、「むかしハンゲンという人が草刈りに行き、七峰七沢 の草を刈 り背負って来たが、両眼から火が出て、山火事を起した。その焼け跡に粟をふって 収穫 したと伝える。だから粟蒔きは半夏至まではよいという。この日は仕事を休み芋汁を食べ る。」という民間伝承があります(倉石忠、民間伝承の分布から見た内陸文化の性格、内陸文化研究 1巻、pp 61-79 (2001)。農作業の重労働で疲れた体を癒しなさい、という意味が含まれているようです。
半夏は漢方では乾燥させた根茎のことを言い生薬として使われています。しっかりと体調を整え梅雨の時期を乗り切り、来るべき小暑、大暑の最も暑い時期を迎える準備をしたいものです。
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6月
2023/06/28 菖蒲華(あやめはなさく)
2023年6月27日-7月1日頃は、夏‐夏至-次候・第二十九候「菖蒲華:あやめはなさく」です。題目の通リ、あやめが咲く頃という意味です。
この菖蒲という名前が曲者なのですが、この時期に見頃を迎えるのは花菖蒲(ハナショウブ)です。5月のお風呂「菖蒲湯」に使う菖蒲とは全く別物です。
花菖蒲、やっと見つけました。一か所だけですが。は5月末に咲き始めました。見頃は6月中旬、今日(6/28)までに咲き終わっています。七十二候では6月下旬になっていますが、ここのは一か月以上早いですね。いわゆる文目(アヤメ)は5月中旬頃でした。
江戸時代には花菖蒲の栽培が盛んで、浮世絵にも描かれました。そのうちの一つに葛飾北斎の「あやめにきりぎりす」があります。よーく見ると、花弁は黄色菱型模様で網目がない(なさそうに見える)、きりぎりすは6月下旬頃に成虫になる、ことなどから、あやめの中でも花菖蒲を描いたのかなと思います。
長野県小布施町には、葛飾北斎の肉筆画を見ることができる「北斎館」があります。北斎が晩年に地元の豪農豪商の高井鴻山(たかいこうざん)に招かれて小布施に滞在し絵を描いたと言われています。
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2023/06/21 乃東枯(なつかれくさかるる)
今日(6月21日)は夏至です。一年の中で昼間の時間が最も長い日ですね。長野市の日照時間は14時間40分との予想です。陽光いっぱいのこの時期に「枯れる」と言われている草がいます。
2023年6月21日-26日頃は、夏‐夏至-初候・第二十八候「乃東枯:なつかれくさかるる」です。靭草(ウツボグサ)は真夏に紫色の花が終わると暗褐色に変わって枯れたように見えるところから、夏に枯れる草(夏枯草)との別名があります。
自宅周辺(標高351m)では見つかりません。
検索したところ、「各地の低山、山のふもとなど日当たりのよい山野の草地に群生する、野原や丘陵の道端でよく見られる」とありました。ひょっとしたらと思い近くの里山(標高476m)を散策したところ、ようやく見つけることができました(ラッキー)。
靭草を天日干しにしたものは夏枯草(カゴソウ)といい、生薬として古くから漢方で使われているようです。夏に花が枯れる草は他にもありますが、生活に役立つものとして七十二候に取り上げられるようになったのかも知れません。
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2023/06/20 梅子黄(うめのみきばむ)
気象庁は2023年6月8日に「関東甲信越地方は梅雨入りしたと見られる」と発表しました。梅雨という言葉の由来は正確にはわかっていないようで、「梅の実が熟す時期の雨」という説があります。
2023年6月16日-20日頃は、夏‐芒種-末候・第二十七候「梅子黄:うめのみきばむ」です。
和食には欠かせない「梅」。梅干しはもちろんですが、信州では「カリカリ漬け」もよく食べます。青くかたい梅に塩を振り、塩もみした赤紫蘇と一緒にして10日程度置くと、程よく(塩梅に)赤く色のついたカリカリのままの梅漬けができます。梅干しではないので干しませんよ。
少し大きめに刻んでご飯に混ぜ「カリカリ梅漬けおむすび」にします。梅干しのようにおむすびの真ん中にドーンとは置きません(笑)。氷砂糖で甘く漬けてお茶請けを楽しむこともあります。
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2023/06/14 腐草至蛍(くされたるくさほたるとなる)
2023年6月11日-15日頃は、夏‐芒種-次候・第二十六候「腐草為螢:くされたるくさほたるとなる」です。螢が飛び交う時期になりました。でもなぜ腐った草が螢になるのでしょうか?
螢は「腐草」「朽草」「草化」という別名を持っています。螢の蛹は土の中で育ちます。梅雨の時期の湿った腐り朽ちた草から這い上がってくる姿を、草が化けたと表現したのでしょうか?
実は江戸時代初期には「螢は腐った草が蒸されて生じる」と信じられていたようです。「陰湿」の気は夜になると光を帯びるようになる、ゆえに螢の光も陰湿な腐葉土の中から生じるものなのだと考えられていた、ようです。歴史的に日本人が夜に光る星を陰湿で不吉なものとして忌み嫌っていたらしいです。(参考:ホタル・神秘の光の秘密とは?七十二候「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)(季節・暮らしの話題 2018年06月11日) – 日本気象協会 tenki.jp」)
それはそうと、近くの小学校の水辺に螢がいるという話を聞いて、さっそく出かけていきました。頭部に黒い十字架の模様、ゲンジボタル(日本固有種)です。何日か通いましたが、晴れた日よりも、雨粒が感じられるかそうでないかくらいの日(「陰湿」の気の夜?)のほうが多く飛び交っていたように思います。
北信地方ではようやく田植えがひと段落つきました。稲苗の上を飛び交う螢の光、のんびり眺めたいものですね。
*私の古いi-Phoneでもこの程度の画像が撮れます。頑張りました^^
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2023/06/09 蟷螂生(かまきりしょうず)
二十四節気では芒種に入りました。芒(のぎ)とは稲や麦などの穀物の種の殻にあるトゲのことです。芒のある穀物の種を蒔く、特に日本では稲の苗を育てる時期という意味になります。麦の刈り取り(第二十四候 麦秋至)が終わったと思ったらすぐに田植えと続く、農家は忙しい時期です。
2023年6月6日-10日頃は、夏‐芒種-初候・第二十五候「蟷螂生:かまきりしょうず」です。赤ちゃんカマキリが生まれる頃とされています。
実は、カマキリの赤ちゃんを見つけたのは4月25日です。第二十五候より一か月半ほど早いですね。卵のうは家庭菜園の菊に植え付けられていました。
その後見かけなかったのですが、5月31日にスペアミントの葉の上に“一匹だけ”見つけました。あんなにいた赤ちゃん達はどこにいったのでしょう。
S.Sさん(東京世田谷)は、プランターで育てているナスの苗で見つけたそうです。大きさが同じくらいのなので、やはり4月下旬くらいに生まれたのでしょう。
七十二候の季節、北信地方の季節、東京の季節、同じ時も違う時もありますね。
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2023/06/05 新・信州七十二候 冷麺食(れいめんしょくす)
5月後半の長野市は、真夏日(30℃以上)が2日、夏日(25℃以上)が5日。6月に入って今日(5日)までは夏日が3日と、暑い日が多くなってきました。アメダスの気温は直射日光を当てないようにして計測されています。また芝生があって風通しの良いところに設置されていますから、普通の場所ではもっと暑かったのではと想像しています。
冷たい麺がおいしい時期になりました。
一昔前までは“冷やし中華”一色だったように覚えていますが、最近は麺全般で味付けもいろんなものがあるようです。
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2023/06/02 麦秋至(むぎのときいたる)
2023年6月1日-6月5日頃は、夏-小満-末候・第二十四候「麦秋至:むぎのときいたる」、秋に蒔いた冬小麦の種が黄金色の実をつけ収穫時期を迎えたという意味です。
信州はそばで有名ですが、長野市から千曲市にかけての千曲川周辺では麦の栽培が盛んで、うどんもよく食べられます。信州味噌を辛味大根おろしの汁で溶いて食べる「おしぼりうどん」が定番です。
郷土食の「おやき」や「ニラせんべい(小麦粉とニラを練ってフライパンで薄焼きにしたもの)」などでも麦の粉が活躍しますね。
画像は小麦「ユメセイキ」です。収穫時期は6月下中旬から下旬で、今は黄緑褐色の成長真っ盛りです。小麦畑の手前には田んぼ。代掻きが済んで田植えを待っています。農家の方は、昔は麦収穫と稲の田植えが重なって忙しかったと話してくれました。
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5月
2023/05/31 紅花栄(べにばなさかう)
2023年5月26日-5月31日頃は、夏-小満-次候・第二十三候「紅花栄:べにばなさかう」、紅花が咲き誇る頃という意味です。紅花は古くから紅や染料の材料として栽培されてきました。食料油(サフラワーオイル)やドライフラワーとしても人気がありますね。
長野市内で栽培している紅花を見かけることはまったくありません。そこで栽培してみることにしました。
種蒔きは5月16日。ちょっと遅かったかなと思っていたのですが、22日に無事発芽。31日(第二十三候最後の日)、やっと本葉が出てきたところです。畑への植え付けはもう少し大きくなってから。種袋の説明書きでは、北信地方のような寒冷地では7月~8月が開花期のようです。楽しみに待つことにします。
*横浜の方から「もう咲いてるよ!」と連絡いただきました。
追記 2023/07/29 紅花咲きました
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2023/05/21 新・信州七十二候 竹子汁美味(たけのこじるうまし)
信州北信地方のソウルフードの時期がやってきました。竹の子汁です。
竹の子汁は、根曲がり竹(千島笹)が地上に顔を出した若芽部分とサバ(缶)を一緒に似たみそ汁です。今日は戸隠産が手に入りました。
竹の子汁にサバ缶を入れるのは、ここ長野県北信地方と新潟県上越地方だけと言われています。もともとは身欠きにしんなどを使っていましたが、昭和30年代に手軽に買えるサバ缶が出回り、それを代用したのが広まったのではないかと言われています。いろんな説があるようですが。
小林一茶の俳句に
麦秋や子を背負いながらいは(わ)し売り
というのがあります。
江戸の時代から、越後から信濃へ海のものが入ってきていた、ということです。いわし、身欠きにしん、そしてサバ缶。竹の子汁にはそういった生活文化の歴史が詰まっているんですね。*ちなみに麦秋は二十四節気小満の末候。今日から小満の入り口、初候です。
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2023/05/22 蚕起桑食(かいこおきてくわをはむ)
2023年5月21日-5月25日頃は、夏-小満-初候・第二十二候「蚕起食桑:かいこおきてくわをはむ」です。蚕が桑の葉を盛んに食べ始める頃です。出たばかりこの時期の葉は特に柔らかそうですね。
長野市の真島地区には1962年に長野県が指定した天然記念物のクワの木があります。樹高15m、周囲4mくらいはありそうです。
案内板には「この木は、所有者中澤家の先祖中澤源八氏(1748~1859年)の植えたものと伝えられ。源八クワと呼ばれている。(中略)クワの語源は、コハ(蚕葉)で、源八氏は関東各地を視察して、優良桑苗の栽培を奨励したり養蚕や繰糸の奨励をしたりして、産業の育成に努められた。この木は、この地域の産業の歴史を伝える生きた証拠物であり、この種のクワの木としてはまれに見る大木で貴重な記念物である。」とあります。
繊維産業が盛んな時代、北信地方には蚕の餌であるクワ畑が広がっていました。繊維材料が化学素材に代わり、現在ではクワ畑はほとんど見かけません。一方、クワの実はベリーとして人気が出てきているようです。
源八グワは雄花を咲かせる雄株のようです。残念ですが実はなりません。
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2023/05/17 竹笋生(たけのこしょうず)
2023年5月16日-5月20日頃は、夏-立夏-末候・第二十一候「竹笋生:たけのこしょうず」です。たけのこの季節です。竹笋は真竹ではないかと言われています。
孟宗竹(もうそうちく)は春先から終わりにかけて出回りますが、北信地方ではこの頃になると淡竹(はちく)が出回ります。特に道の駅などでは人気の食材のようです。孟宗竹のように地面を掘り起こして収穫するのではなく、地上に出てきた30㎝前後のものを折って収穫します。手で簡単に折れます。
味は孟宗竹と変わりありません。たけのこご飯、煮込み、みそ汁、てんぷらなどで食べます。どんな風に料理してもおいしいですね。
淡竹が終わると、次は根曲がり竹の時期となります。
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2023/05/12 蚯蚓出(みみずいずる)
2023年5月11日-5月15日頃は、夏-立夏-次候・第二十候「蚯蚓出:みみずいずる」です。暖かくなりミミズが土の中から這い出してくる頃となりました。
家庭菜園を耕していると、スズメやカラスが近寄ってきます。一休みして離れたところから見ていると、地面を突っつく姿。掘り起こされた土の中のミミズや虫を捕まえているようです。
ミミズという名前の由来はいろいろ説があるようです。目が見えない「メミズ(目不見)」とか日光を見ない「ヒミズ(日見ず)」などは、なかなか説得力がありますね。目も手足もないので退化したと思われていますが、土の中にはミミズの食料が回り中にあるので、見る必要も動かなくともいいので、進化ではないか?という人もいるようです。
漢字の「蚯蚓」は中国語からで、「キュウイン」と読み「ねじり、ひきずる」というミミズの行動をあらわすものです。
英語名はEarthworm、すごい名前ですね。
博物学者チャールズ・ダーウィンは「鍬は最も古くからある、最も価値ある人間の発明品の一つだが、人間が存在するずっと以前から、大地は実はミミズによって規則正しく耕されていたし、また今もなお耕され続けている。この下等な生き物ほど、世界の歴史に重要な役割を果たしてきた動物が、他にも多くいるかは疑問である」と述べています(引用:ミミズの博物誌、ジェリー・ミニッチ 著、河崎昌子 訳、1994年、現代書館(東京))。
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2023/05/10 新・信州七十二候 雪形告農営 パートⅡ(ゆきがたのういとなみをつげるⅡ)
北アルプスの雪解けが進むと「雪形」が現れます。
気象情報が発達していなかった時代には、山肌に現れる残雪を「人」「動物」「農作業道具」に見立てて、農作業の目安にしていました。
大町から白馬の北アルプスの雪形です。今年の春はだいぶ温かい日が続いたので、雪形もだいぶ消えかかってしまったかと思っていたのですが、意外と残ってました(よく見るとどの雪形も太目ですが)。
田植えは少し遅れたのでしょうか。今年の苗が小さいように見えます。
あなたの住むところには雪形ありますか?
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2023/05/06 蛙始鳴(かわずはじめてなく)
旧暦(太陰太陽暦)では夏に入りました。立夏(夏の兆しとか夏の始まり)です。
長野市の今日の最高気温は27.5℃、昨日は30.5℃でした。まさに立夏にぴったりの日となりましたが30℃はちょっと早すぎますね。平年より一か月から一か月半ほど早いようです。
2023年5月6日‐10日頃は夏‐立夏‐初候・第十九候「蛙始鳴:かわずはじめてなく」です。野原や田んぼではカエルが泣き始めます。
北信地方の田んぼにはまだ水が入っていません。河川敷の沼地でカエルの鳴き声が聞こえました。鳴き声がシュレーゲルアオガエルみたいですが??
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2023/05/02 牡丹華(ぼたんはなさく)
2023年4月30日-5月5日頃は、春-穀雨-末候・第十八候「牡丹華:ぼたんはなさく」です。牡丹が咲き始めるのは晩春(清明・穀雨)からで初夏(立夏・小満・芒種)頃まで見ることができます。
牡丹がなぜ七十二候の植物に選ばれたのでしょうか。牡丹は中国では「国花」と同義語のように人気があるようです。中国の長い歴史の中でもシンボル的存在の花として重宝されてきました。広大な国土のあらゆる場所に生育しているため、多くの国民に知られていることも理由の一つでしょう。七十二候が中国で生まれたことを考えると、牡丹は必然的に季節を知らせる花として不可欠なものだったのですね。
日本の七十二候は、日本の気候風土に合うように何回かの改訂が行われています、それでも牡丹が残っているのは、日本にも広く分布しそのゆったりとした姿が日本人にも気に入られたからでしょうか。ちなみに「牡丹」は夏の季語です。七十二候の暦では次に立夏を迎えることになります。
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4月
2023/04/29 霜止出苗(しもやみてなえいずる)
2023年4月25日-29日頃は、春-穀雨-次候・第十七候「霜止出苗:しもやみてなえいずる」です。ようやく霜が降りなくなって稲の苗もすくすく育つ季節になりました。
長野市のこの期間の最低気温は25日1.1℃、26日6.4℃、27日5.5℃、28日5.9℃、29日10℃(予報)です。
遅霜の心配はなくなりそうですが。。。霜よけ、皆さんいろいろ考えているようです。
気象庁によると、長野市の霜警報発表基準は「早霜・晩霜期に最低気温2℃以下」です。晩霜が晩春から初夏にかけて発生するこの時期の霜のことです。七十二候でいうと「清明-第十三候」から「穀雨-十八候」/「立夏-十九候」頃までの時期となります。*早霜は秋の季節外れの早い霜のこと。
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2023/04/24 葦始生(あしはじめてしょうず)
2023年㋃20日-24日頃は、春-穀雨-初候・第十六候「葦始生:あしはじめてしょうず」です。イネ科多年草の葦の芽吹きが始まる頃という意味ですが、ほかの草木も春の雨を浴びて勢いよく伸びていき、枯草で覆われていた野原が緑色に変わっていく様子を表わしています。
二十四節気は「穀雨(こくう)」になりました。 「穀雨」は穀物をうるおす春の雨・草木を育てる温かい雨です。
北信地方は雨の降らない天気が続いています。ここ数日乾燥注意報が出るほどです。穀雨第十六候の最後の日まで待っていましたが、どうやら今日も雨が降らないままになりそうです。
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2023/04/23 新・信州七十二候 走駆満春(そうまんしゅんをかける)
第25回長野マラソンが開催されました。
今年はいつもより一週間遅れで開催、しかも4月はかなり温かだったこともあって、沿道堤の菜の花は種の鞘が膨らんできました。桃の花はすでに終わり、リンゴの花も満開を少し過ぎました。アルプスの山並みも青や群青色が目立ってきました。「満春」というよりも「終春」ですね。
ランナーの皆さんも色とりどりのシャツで信州の終春に彩を与えているようです。
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2023/04/15 虹始見(にじはじめてあらわれる)
2023年4月15日‐19日頃は、春‐清明‐末候・第十五候「虹始見:にじはじめてあらわる」です。春が進むにつれて湿度があがって雨が降りやすくなります(次週は「穀雨」)。「虹始見」は、雨の後に虹が出始める頃の季節変化を表わしています。
今日は久しぶりに、朝から春の雨です。午後になり薄日が差してきたのでひょっとしたらと思い空を見渡しましたが、虹は見えませんでした。そうはうまくいきませんね。
まあ、いいか。春の雨は暖かいし、いずれ虹が出てくれるでしょう^^
No rain, No rainbow!
そして地面には花びらいっぱいのハート型の水たまり。
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2023/04/12 鴻雁北 (こうがんかえる)
2023年4月10日‐14日頃は春‐清明‐次候・第十四候「鴻雁北 :こうがんかえる)」です。燕が帰ってくる頃になると冬鳥(渡り鳥)は北へと帰ります。
冬の渡り鳥の代表に白鳥がいます。安曇野には御宝田遊水池と白鳥湖という二つの白鳥越冬地があります。こちらはコハクチョウのようです。
「アルプス白鳥の会」のHPによると、2022/10/14早朝に成鳥1羽が御宝田遊水地に飛来しました。今シーズンの幕開けです。2023/3/1の安曇野、多数が北帰の模様。3/29飛来数は残り2羽に。そして3/30飛来数0羽、北帰完了です。
七十二候よりずいぶん早いですね。例年と比べて今年の2月3月はかなり暖かい日が多かったので帰るのが早かったのでしょうか?
長野市周辺ではハクチョウは見かけませんが、犀川でつがいのコガモを見つけました。コガモは冬の渡り鳥です。カモの中では冬の渡りが早く春の渡り(北帰行)が遅いので、 10月から4月にかけて見ることができます。
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2023/04/07 幻鳥至(つばめきたる)
二十四節気の「春分」が終わって「清明」となりました。「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」の略語で、草木の花が咲きほこる季節への移ろいを意味した言葉です。
2023年4月5日‐9日頃は春‐清明‐初候・第十三候「幻鳥至:つばめきたる」です。
燕は昔から縁起のいい鳥として迎えられてきました。小林一茶は
「乙鳥来る 日を吉日の 味噌煮哉」
と詠みました。毎年燕(乙鳥)がやって来るこの日を吉日として味噌作りの豆を煮ることにしている・・・・
皆さんの住んでいる町には、もう燕はやってきましたか?
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2023/04/04 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)
2023年3月31日‐4月4日は春‐春分‐末候・第十二候「雷乃発声:かみなりすなわちこえをはっす」です。立春過ぎてからの雷を「春雷」と呼びます。夏の雷とは違ってややマイルドな雷とのこと。
ここ一週間、長野市の天気は快晴続きで雨や雷の気配は全くありません。
夕陽に北アルプスのシルエットが浮かびました。きっと明日も快晴でしょう。
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2023/04/01 桃始笑(ももはじめてさく)
今日から4月。春分も4日までです。
桃の花が咲きました。
実は七十二候では2023年3月11日から15日頃が「桃始咲(ももはじめてさく)」とされています。
北信地方では、3月23日頃にやっと蕾が色づき始め、約一か月遅れで「桃始咲」となりました。
どうやら旧暦のひな祭りに間に合ったようです^^
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3月
2023/03/27 桜始開(さくらはじめてひらく)
全国から桜開花の便りが届いています。長野市の桜開花予想日は3/30、満開予想日は4/5、もうちょっとですね。
満開の桜をみつけました(葉桜になってるところもあります)。十月桜(ジュウガツザクラ)です。
十月桜(ジュウガツザクラ)とは?秋に咲く桜の概要や名所をご紹介! | BOTANICA (botanica-media.jp) によると
「白色やピンク色の八重や半八重の花を10月~11月頃に咲かせることから十月桜の名前がつきました。しかし、秋だけでなく春にも開花します。全体の1/3のつぼみは秋~冬に、残りの2/3は春に開きます。秋咲きの花のほうが春咲きよりも小さめです。」
千曲市では桜より一足先に今日から”あんずまつり”が始まりました。北信地方はこれから杏・桜・桃と花リレーが続きます。
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2023/03/22 雀始巣(すずめはじめてすくう)
昨日は春のお彼岸、春分の日でした。
暖かさも本格的になり、オオイㇴノフグリ、ノミノツヅリ、ヒメオドリコソウ、ホトケノザなどの小さな花が咲き誇っています。心なしか小鳥の鳴き声も盛んになってきました。
2023年3月21日-25日は春-春分-初候・第十候「雀始巣:すずめはじめてすくう」です。すずめだけでなく、小鳥たちが繁殖期に入る頃です。
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2023/03/16 菜虫化蝶(なむしちょうとなる)
2023年3月16日-20日は春-啓蟄-末候:第九候「菜虫化蝶:なむしちょうとなる」です。菜虫とはアブラナ科につく虫(青虫)のことです。さなぎが羽化して蝶になりました。春いっぱいの野原をひらひらと飛び回る様子を表わしています。
数日前から、蝶を見かけるようになりました。初キタテハ(黄立羽)、初モンキチョウ(紋黄蝶)です。
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2023/03/12 黄鶯睍睆(こうおうけんかんす)
「黄鶯睍睆:こうおうけんかんす」とは、ウグイス(黄鶯)が美しい声(けんかん)で鳴く、という意味です。
もともとの中国の季節時候を記した七十二候は、日本の季節風土に合うように改訂され、現在では明治7年「太陽略歴」に掲載された七十二候が主に使われています。それによると「黄鶯睍睆:こうおうけんかんす」は春‐立春‐次候・第二候で2023年は2月9日‐13日頃とされています。
ウグイスの初音(初鳴き)が聞こえました。北信地方では一か月遅れとなりました。ちなみに2022年は3月7日でした。
*自動車がうるさいです・・・
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2023/03/11 蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)
2023年3月6日-10日は春-啓蟄-初候:第七候「蟄虫啓戸:すごもりむしとをひらく]です。冬に寒さを避けて地中に閉じこもっていた虫たちが、春になって温かくなり戸びらを開けるように地上に出て来るという意味です。
一日過ぎてしまいましたが、カエルの卵を見つけました。ということは、もうカエルがいるということですね。
ここ数日の最高気温は16℃~20℃と3月下旬から4月上旬並みです。
*卵の成長記録は”裏ものがたり”での予定ですが。。。
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2023/03/04 新・信州七十二候 雪形告農営(ゆきがたのういとなみをつげる)
飯縄山(長野市)の雪形です。種を蒔く人のように見えます。
気象観測が発達していなかった時代には、雪形を見て農作業を始める目安にしたそうですが、種を蒔くにはちょっとまだ早いですね。
3月から5月中頃にかけて、北北信地方ではいろんな雪形が見られます。その多くは農作業に関係しています。
皆さんの住んでいるところにはどんな雪形がありますか?
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2023/03/01 草木萌動(草木めばえいずる)
今日から弥生3月。“弥”には“ますます”、“生“には”芽を出す“の意味があります。
2003年3月1日-5日は春-雨水-初候・第六候「草木萌動:そうもくめばえいずる」温かくなって草や木が芽生え始める頃とされています。まさに弥生です。
今日の長野市の最高気温は17℃でした。3月下旬から4月中旬の気温です。ぽかぽか陽気に誘われて草木がますます芽を伸ばしそうです。
リンゴの木の剪定も始まりました
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2月
2023/02/25 霞始靆(かすみはじめてたなびく)
2023年2月24日から28日頃は、春-雨水-次候-第五候「霞始靆:かすみはじめてたなびく」春風が暖かさを連れてきて雪も雨に変わってきて、大気が湿ってくるようになると、霞が棚引いてきます。
春霞がたなびくと、遠くの景色がぼんやりとかすんで見えるようになりますが、今日の北信の空はどうでしょうか。
飛行機を見つけました。プロペラ機かな、機体がはっきりと見えます。
春霞まではもう少しまたなければなりませんね。
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2023/02/19 土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)
今日は24節気“雨水”の初日。
“雨一番”という言葉をご存知でしょうか?立春以降初めて雪が混じらない雨のことを言います。
名前の通り雨の日となりました。この時期、北信地方ではあまりありません。
2023年2月19日から23日頃は春-雨水-初候-第四候「土脉潤起:つちのしょううるおいおこる」雨が降り冬の乾燥した土が潤いをおびてきて、草や木が芽生えの準備をする様を表わしています。
雨の中を歩いてみました。この辺がみんな芽生えとはまだまだ未だまだ先のようです・・・・・が、雨水の中に花穂を出したばかりのネコヤナギを見つけました。
少しの温かさを感じながら雨の中を歩くのはなかなかです♪
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2023/02/16 魚上氷(うおこおりをいずる)
今日16日は長野県の渓流釣り解禁日です。
2023年2月14日-18日頃は、春-立春-末候-第三候「魚上氷:うおこおりをいずる」冬の間に凍っていた川や湖の氷が割れ魚が出てくる頃とされています。
ため池には未だ雪や氷が残っているところがあります。それでも鯉が二匹、姿を見せてくれました。
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2023/02/07 東風解凍(はるかぜこおりをとく)
2023年2月4日-8日頃は、春-立春-次候-第一候「東風解凍:はるかぜこおりをとく(春の風が吹いて凍った大地を溶かし始める)です。
東風は春風の総称です。東風は七十二候では「はるかぜ」と読みますが、一般には「こち」と呼びます。菅原道真の「東風(こち)ふかば にほひをこせよ梅の花 あるじなしとて春を忘れるな」が有名ですね。
立春に入りましたが、北信州の大地はまだまだ霜柱でいっぱいです。歩くとサクッサクッと爽快な音がします♪
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1月
2023/01/28 水沢腹堅(さわみずこおりつめる)
2023年01月25日-01月29日頃は冬-大寒-次候-第七十一候「水沢腹堅:さわみずこおりつめる(沢の水が凍って厚く張り詰める)」です。
ここ数日の厳しい寒さで、川中島古戦場史跡公園内の池は完全に凍ってしまいました。
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2023/01/20 欸冬華(ふきのはなさく)
2023年01月20日-01月24日頃は冬-大寒-初候-第七十候「欸冬華:ふきのはなさく(ふきのとうがつぼみをだす)」とされています。欸冬は「ふき」と読みます。
一年で一番寒いという「大寒」ですが、庭ではフキノトウの蕾が膨らんできました。
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2023/01/11 水泉動(しみずあたたかをふくむ)
2023年01月10日-01月14日は冬-小寒-次候-第六十五八候「水泉動(しみずあたたかさをふくむ)」。
善光寺から西へ約2kmの所に「瓜割清水」があります。とても冷たくて瓜が割れるほどだというので、「うりわりしょうず」の名前がついたといわれています。
善光寺七清水の一つで、昔、戸隠参道として使われていた頃旅人や近在の飲み水として大切に使われていました。
水泉動は、これまで凍っていた泉が動き始める(湧き水にはどこか温かさを感る)という意味ですが、やっぱり瓜割清水! 冷たいぃぃ
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2023/01/01 雪下麦出(ゆきしたむぎいづる)
秋播き麦の種が芽を出し苗が育っています。
2023年1月1日-4日頃は、冬-冬至-末候-第六十六候「雪下出麦:ゆきわたりてむぎいずる」雪で覆われた大地に麦が顔を出す頃、とされています。
この辺で本格的に雪が降ったのは2022年12月?日でしたが、その後温かい日が続き雪はすっかり消えてしまいました。
雪で覆われた大地ではありませんが、順調な生育を約束してくれています。
収穫は6-7月頃です。
昔は稲収穫後に麦を植える方もいたそうで、稲と麦の二毛作はとても忙しかった、と言ってました。