二十四節気は小満「万物が長じて天地に満ち始める季節」に入りました。草や木は花を咲かせ、鳥や動物たちは新しい命を育む時期です。

第二十三候では、蚕が桑を食べて大きく育っていく様子を表わしています。

蚕の繭からはきれいな絹糸がとれるため、農家の貴重な収入源として昭和40年代頃まで盛んに飼育が行われていました。「お蚕さん」と呼ばれてとても大事に扱われていました。

1970年頃から化学繊維が主流になってくると蚕の飼育もされなくなり、桑の栽培も行われなくなりました。

どっこい、近年では、医薬品や化粧品などのバイオ原料の生産者として、蚕の有効利用が研究されているようです。また桑の実や葉は機能性食品や食材として人気が高まっています。

2024/05/19 見上げるほど大きな山桑を見つけました。