2024年8月2日から8月6日は夏‐大暑‐末候・第三十六候「大雨時行:たいうときどきふる」です。
入道雲が湧き突然大雨が降ったかと思うとすぐ止んで行ってしまう夏独特の雨です。
俳句の季語には雨が多いですよね。大暑の季語には「驟雨(しゅうう/突然に降り出す大雨)」があります。山口誓子は「地下鉄道驟雨に濡れしひと乗り来る」と詠みました。
さてこの大雨、俳句に詠われる程度であればいいのですが、時として土砂災害や洪水を発生させることもあります。長野県は、その地形上、雨による土砂崩れや洪水が発生しやすいと言われています。
晴れた日なのに犀川(長野市)の水が濁っていることがあります。上流域の北アルプスや松本、安曇野などで降った雨が時間をおいて下流域へと流れて来るからです。流域には川の両側が急斜面の山となっている場所もあり、雨と山の土砂を一層集めることにもなります。
100㎞以上も離れた場所の天気が下流域に影響を与えるなんて、自然のすごさを感じます。