2024年2月24日から28日は春‐雨水‐次候・第五候「霞始靆:かすみはじめてたなびく」です。

第五候は「春霞」がたなびいて遠くの景色がぼんやりと見える頃を表わしていますが、ここ数日は寒かったり小雨の日が続いています。今日も今朝から霙(みぞれ)です。霞たなびくような春の陽気はまだですね。

長野市松代町小室地区に「霞」の名前がついた山城があります。「霞城」です。平石小口積の貴重な山城で、案内板には「敵が攻めて来ると霞がかかったように城を覆い隠した」とありました。

近くには川中島の戦いで武田軍が陣を敷いた妻女山があります。武田軍は朝霧に隠れて戦場(八幡原)に向かいました。

どちらも目の前には畑が広がりその向こうは千曲川、背後は山並みが続きます。霞の原因の細かい粒子や霧のもとになる水蒸気が発生し溜まりやすい場所ですね。

長野市の北、上水内郡飯綱町部には「丹霞郷(たんかきょう)」という桃の花が美しい場所があります。その名前は。「丹い(あかい)霞」がたなびいてるように見える、ことに由来します。こちらはあと一か月以上待たなければいけません。

2024年2月25日 11:00 手前が霞城。霙で見えにくい、霞ではありません。